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2007'10.06.Sat.20.57
昨日、紀伊国屋サザンシアターでInnocentSphereの『シンハナーダ』を観てきました。

前回の『リュケイオン』もタイトルだけは聞いたことがありました。
今回、チケットが当選したので行ってみました。

何だか、音響と照明と映像効果がやたらすごくて圧倒されてしまいました。
殴る音とか、竹刀同士がぶつかる音とか、必要以上に音響で処理されてて、少し過多だったような。
音響に対して、台詞が聞き取りづらくて小さかったから、少し話を台詞で追いづらかったかも。

当たったチケットだったので、予備知識なしで見たら内容を理解するのに時間がかかりました。
最初は戦時中が舞台だということすら分からなくて、何なんだろうこの戦闘シーンは…と悶々としてました。
謎が解けていく感じはすごく気持ちよかったのですが、やっぱりもう少し分かりやすい方が観やすかったなぁ。

ところどころにシェイクスピアが挟まれてました。
ハムレットが劇中劇で演じられたり、「三人の魔女が~」的な台詞が入れられていたり。
でも、あからさまに舞台は琉球で、しかも全体的にアジアンな雰囲気を醸し出しているのに、どうしてあえてシェイクスピアなのか分からなくて、最後まで謎でした。
何か意味があったわけではなく、ただ単に演出家が入れたかっただけなのでは、と。
確かにシェイクスピアの示すものを意図して入れたかったというのは分かるのですが、イングランド的なシェイクスピアとアジアな雰囲気が変に混ざり合って、ぐちゃぐちゃになってました。ちょっと消化不良。

最後にポストパフォーマンストークを聞きました。
ゲストは河合祥一郎教授。東京大学のシェイクスピアの准教授です。
彼もやはり、どうしてこの舞台にシェイクスピアを取り入れたのかと質問していました。
演出さんなりの答えはあるようで、シェイクスピアと河合教授の本に書いてあったことに触発された的なことをいろいろと語っていて、私もそれを聞いて謎は大体解けたのですが、やはりそれが舞台上で分からなかったのは残念でした。
芝居なのか現実なのか、そういうことを強く示すためにシェイクスピアを入れたなら、それがもっと分かるように整理して伝えて欲しかった。
そして、やはり全体的なアジアンテイストに、シェイクスピアはミスマッチだったように思いました。残念。

と、辛口批評してますが、普通に面白かったです。
飽きずに観れました。やはりアクションがあると眠くならないし。

なによりも、初めて舞台を観る人と一緒に観にいったので、観た後にいろいろと説明するのが楽しかったです。
シェイクスピアっていつの時代の人?って聞かれて、スラスラと生没年が言える自分に感動でした(笑)ヒトゴロシイロイロですね。

今度、河合先生の本、読んでみようかな。
それにしても、タダで観にいったにしては、すごく良かった。ラッキーでした。
そして、サザンシアターに初めて行ったのですが、あの劇場ってものすごく観やすいんですね!驚きました。
ライフも今度から、紀伊国屋ホールじゃなくてサザンシアターでしてくれないかな…。
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