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2006'07.10.Mon.22.19


「悲愴」を聞くたびに思い出す風景です。
高3のとき、いつも教室の窓から見えていた風景でした。

あちらこちらで皆さんの大阪大楽の感想を読むたびに、何だか涙がこみ上げてきます。
胸がいっぱいになって、すごく苦しい。でも、幸せな気分です。
今更になって、もっと観ておけばよかったなと後悔しています。
トーマに対する思いは、もっともっとたくさんあって、もっともっと深いはずだったのに、感想ではあまり真面目に語ることが出来ず、今となってはもう少しきちんと書いておけばよかったなと、思う部分がたくさんあります。
こうして振り返れば振り返るほど、トーマへの愛が溢れてきます。
観ている最中や直後には感じなかった幸福感が、今更私の中に押し寄せてきています。
いや、確かに観劇最中や直後も幸せでしたけど、今の幸せは、すごく穏やかな幸福感です。観劇最中や直後は、幸福感が強すぎて、実感がわいていなかったのです。

レポートも訳さなければなりませんが、もう少し語らせてください。

今回、一番後悔したのは、Lebenを一度しか観なかったということ。
ちらほらと同じような意見を聞きますが、やはり奥田ユーリは想像以上に素敵だったと思います。
素敵、という単純な言い方はよくありませんね…。
何ていったらいいんだろう…芳樹さんという、言うならばベテランユーリとのダブルで、きっとものすごくプレッシャーもあったとおもうし、皆さんも私も驚かれたように、ご自身もこの配役に驚いたそうなのですが、それでもちゃんと「ユーリ」を演じてくれた。そのことが、とても嬉しかったです。
少なくとも私は、想像以上のユーリでした。
確かに、腹筋が割れていたり、芳樹ユーリのほうが私の中でのユリスモール像にビジュアルは近いけれど、それでも奥田ユーリはちゃんとユリスモールでした。
重く重くのしかかってくる罪の重圧に、黙って耐えながら、周りには余裕を見せようと努力しようとしても、やっぱりどこか震えているような、そんなユーリ。
そんなユーリには。やっぱり三上エーリクの優しさがすごく暖かかったです。
確かに松本エーリクはエーリクっぽかったけれど、私は三上エーリクのほうが好きだったかな。
少しだけ、三上エーリクのほうが、大人というか、ユーリに対する優しい気持ちを常に持っている気がしました。嫌われているときでも、恐れているときでも、常に、それでもどこか信じているような、そんなエーリク。
がむしゃらに自分の思いをぶつけるのではなく、少しだけおずおずと、両手で差し出すように自分の思いをユーリに預けてくる三上エーリクを、私は本当に好きでした。
そして、やっぱりLebenには曽世オスカーじゃないとダメだったと思います。
曽世オスカーだからこそ奥田ユーリを余裕のある目で見守ってあげられていたというのもあると思うし、そして奥田ユーリも信頼できていたというのがあると思います。

Seeleの芳樹ユーリと高根オスカーのコンビは、もう本当に今更私が言うことはないほど皆さんが感じていらっしゃることではあると思いますが、観ていて切なくなるくらいに、お互いがお互いを必要としていて、苦しかったです。
そんな二人には、きっと三上エーリクの少し強いくらいのエネルギーでぶつかっていかないと、エーリクという存在が見えなくなってしまっていたと思います。だから、この三人じゃないといけなかったと思う。
今思うと、原作よりもオスカーとユーリの関係が深くなりすぎていたのでは、と思う部分もありますが、(かなり主観的感想ですが)でもやっぱり、この二人の絆から感じ取ることの出来る雰囲気が、私はとても好きです。
最後に観たカーテンコールで、前髪を直しながらポーズをする位置に動く芳樹ユーリが、少し上を向いて高根オスカーに話しかけ、高根オスカーが芳樹ユーリを観て微笑む、という様子が、私は今でも忘れられません。
あれは半分くらい素なんだろうけれども、すごく微笑ましくて、あれこそが私の幸福だったなぁ。
すこし乱暴さを持ち合わせる高根オスカーでしたが、芳樹ユーリに接するときだけはすごく繊細に、ユーリを丁寧に丁寧に扱っている気がして、ものすごくものすごく好きでした。
ほんと、芳樹ユーリはガラス細工のようだった。触れたら蒸気のように消えてなくなってしまいそうな人でした。

そして、Flugelは、他の二つのチームの要素が合わさった、観ていて一番安心できるチームだったと思います。
無難といってしまってはアレですが、一番良い距離を、お互いが取り合っていて、遠くもないけれど、お互いを侵すほどに近すぎるわけでもない。
きっとこのチームが原作には一番近いのだろうけど、私自身の感想としては、すこーしだけ物足りなさを感じたりもしました。
…何なんでしょうね…やっぱり、バランスが良すぎるのかな…。
バランスが良すぎるがゆえに、一度観る分にはとても向いていると思うチームでしたが、何度も観るには、刺激がなかったのかもしれません。

おっと、結局全部のチームについていつの間にか語ってしまっているし(笑)
バッハを聞きながら、心は紀伊国屋のシュロッターベッツに飛んでいました。あのときほど私は、紀伊国屋でバイトしている先輩をうらやましく思ったときはありません。

上手くまとめられないので、また数日後にでも、今度は主要3キャスト以外について語りたいと思います。
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