2007'09.09.Sun.23.08
今日は横浜まで、「ハムレット」観にいってきました。
山崎さんの客演してらっしゃるやつです。
ライファー友達の方に誘っていただいて、観にいってきてしまいました。
山手界隈を散策すること1時間以上…

横浜を丘の上から見下ろす。
港の見える丘。

そして、イギリス館!
一度来たかったの!
横浜はすごくステキな街でした。
中華街にはよく行くんですが、山手方面は初めて。
すごくいいとこだった。
そして、本題。
舞台の感想は折りたたむにしても、一言言わせてください。
萩尾先生いらっしゃってました!!!
もう、私にとって神である萩尾先生と同じ空間で舞台観てたってだけで、緊張でした。
いや、ちゃんと舞台は観てましたけどね(笑)
でも、後ろに萩尾先生が!って思うだけで、すごいテンションあがってました。すごいな、萩尾マジック。
あ、林さんもいらっしゃってましたよ。
何が羨ましいって、普通に萩尾先生と話してる林さんが羨ましかった(笑)
山崎さんの客演してらっしゃるやつです。
ライファー友達の方に誘っていただいて、観にいってきてしまいました。
山手界隈を散策すること1時間以上…
横浜を丘の上から見下ろす。
港の見える丘。
そして、イギリス館!
一度来たかったの!
横浜はすごくステキな街でした。
中華街にはよく行くんですが、山手方面は初めて。
すごくいいとこだった。
そして、本題。
舞台の感想は折りたたむにしても、一言言わせてください。
萩尾先生いらっしゃってました!!!
もう、私にとって神である萩尾先生と同じ空間で舞台観てたってだけで、緊張でした。
いや、ちゃんと舞台は観てましたけどね(笑)
でも、後ろに萩尾先生が!って思うだけで、すごいテンションあがってました。すごいな、萩尾マジック。
あ、林さんもいらっしゃってましたよ。
何が羨ましいって、普通に萩尾先生と話してる林さんが羨ましかった(笑)
この舞台、山崎さんが前半ハムレットを演じ、後半レアティーズを演じるのです。
が、正直私の感想としては、山崎さん、ずっとハムレットでもよかったんじゃないのかなーって感じです。
確かに前半ハムレットが復讐に燃えていて、その復讐心が今度はレアティーズに移行するっていうのを、裏と表、黒と白、という対比であらわして、人も交代するっていうのは面白かったんだけど、何しろ、山崎さんの演技力がずば抜けて高い。
一人だけ、際立って上手いので、何だか後半のハムレットがガタガタな気がしました。
びっくりした、山崎さんの演技って、外部で観てもやっぱり上手いのね。
一人だけ熱気というか、迫力が違いました。
後半になって、ハムレットが他の人になったとたん、急にハムレットが大人しくて弱々しくなってしまって。
これだったら、通しで山崎ハムレットが観たかったよう、って思ってしまいました。
というか、山崎さんの一人芝居で「ハムレット」しても成り立ったのでは、と思うくらい、彼の演技は白熱していました。
「ハムレット」を前期に演劇学で習ったときに、先生が「ハムレットは過去にとらわれている」っておっしゃってたんです。
そのとき私は、ちゃんと戯曲を読んでいなかったので、ふーんって感じで聞いていたのですが、確かに。今回観て、これは確かに過去にとらわれているな、と思いました。
だって、亡霊って決して真実じゃないんだもの。
父という過去、デンマークという過去、牢獄にとらわれて、彼は身動きが取れない状態で、偽りの狂気を身に着けていくのです。
亡霊に教えられた過去に縛られ、彼は前に進めていなかった。母を疑い、叔父を疑い、オフィーリアを騙す。
有名な台詞、
to be or not to be that is the question.
to be =現実
not to be =見せかけ
だと捉えることもできるのでは。
そうなると、シェイクスピアは根本的に、現実と見せかけの表裏を表そうとしていたのかな。
the time of out of joint.
「時間の歯車が外れた」っていう有名な台詞。
時間がバラバラになって、ガラガラと崩れていくようすが、凄くよく想像できます。まるで、ハムレットの心の中のよう。
ちなみに、シェイクスピアは、直後に「オセロー」を書き、その中で「お前は『今』裏切られている」と発言させます。
その次、「マクベス」。そこでは「あんたは『やがて』王になる」と。
オセローは現在に、マクベスは未来に、どちらもしばられている。
そして、ハムレットは過去に。
シェイクスピアはこの三作で、時間というものに立ち向かいたかったのだろうか。
そうそう、高山宏の「奇想天外・英文学講義」を読んでいて、彼が「シェイクスピアは『多義的』だ」と語っていたのを思い出しました。
多義的だという部分で、有名な箇所。
I am too much in the sun.
「あまりにも長く光のなかにいすぎた。」ともとれるし、熟語で、「気がふれて」ととる人もいるだろうし、sunをsonととると、「いつまでも息子の立場でいなけりゃならない。」ともとれる。
シェイクスピアの時代の台本というのは、ほとんどが口移し。
だから、単語の本当の意味なんて、後から考えられたのです。
客も、耳からしか意味を理解しないから、どうとでもとれる。
その多義的な要素こそ、シェイクスピアの最大の面白さなのではと私は思うのですが。
そう、そこが重要なのですよ。
その言葉がすごく多義的な要素を持つシェイクスピア。
言葉って大切でしょう。
なのに、それなのに!
今回の舞台は、ことごとく台詞が聞き取れない部分が多すぎた!残念。
多義的でなくても、せめて一つの意味だけでも、聞き取りたかった…。
シェイクスピアについて語りだすととまらなくなるので、この辺でやめておきます(笑)
本当は、岩崎宗治氏著の「シェイクスピアのイコロジー」から学んだこととかも混ぜたかったんだけど、今日はもうそんな体力ないのでやめておきます。
さてさて、明後日からバンコクです。
明日からもう友達の家に泊まって、そのまま行くので、次は16日以降にお会いしましょう☆
が、正直私の感想としては、山崎さん、ずっとハムレットでもよかったんじゃないのかなーって感じです。
確かに前半ハムレットが復讐に燃えていて、その復讐心が今度はレアティーズに移行するっていうのを、裏と表、黒と白、という対比であらわして、人も交代するっていうのは面白かったんだけど、何しろ、山崎さんの演技力がずば抜けて高い。
一人だけ、際立って上手いので、何だか後半のハムレットがガタガタな気がしました。
びっくりした、山崎さんの演技って、外部で観てもやっぱり上手いのね。
一人だけ熱気というか、迫力が違いました。
後半になって、ハムレットが他の人になったとたん、急にハムレットが大人しくて弱々しくなってしまって。
これだったら、通しで山崎ハムレットが観たかったよう、って思ってしまいました。
というか、山崎さんの一人芝居で「ハムレット」しても成り立ったのでは、と思うくらい、彼の演技は白熱していました。
「ハムレット」を前期に演劇学で習ったときに、先生が「ハムレットは過去にとらわれている」っておっしゃってたんです。
そのとき私は、ちゃんと戯曲を読んでいなかったので、ふーんって感じで聞いていたのですが、確かに。今回観て、これは確かに過去にとらわれているな、と思いました。
だって、亡霊って決して真実じゃないんだもの。
父という過去、デンマークという過去、牢獄にとらわれて、彼は身動きが取れない状態で、偽りの狂気を身に着けていくのです。
亡霊に教えられた過去に縛られ、彼は前に進めていなかった。母を疑い、叔父を疑い、オフィーリアを騙す。
有名な台詞、
to be or not to be that is the question.
to be =現実
not to be =見せかけ
だと捉えることもできるのでは。
そうなると、シェイクスピアは根本的に、現実と見せかけの表裏を表そうとしていたのかな。
the time of out of joint.
「時間の歯車が外れた」っていう有名な台詞。
時間がバラバラになって、ガラガラと崩れていくようすが、凄くよく想像できます。まるで、ハムレットの心の中のよう。
ちなみに、シェイクスピアは、直後に「オセロー」を書き、その中で「お前は『今』裏切られている」と発言させます。
その次、「マクベス」。そこでは「あんたは『やがて』王になる」と。
オセローは現在に、マクベスは未来に、どちらもしばられている。
そして、ハムレットは過去に。
シェイクスピアはこの三作で、時間というものに立ち向かいたかったのだろうか。
そうそう、高山宏の「奇想天外・英文学講義」を読んでいて、彼が「シェイクスピアは『多義的』だ」と語っていたのを思い出しました。
多義的だという部分で、有名な箇所。
I am too much in the sun.
「あまりにも長く光のなかにいすぎた。」ともとれるし、熟語で、「気がふれて」ととる人もいるだろうし、sunをsonととると、「いつまでも息子の立場でいなけりゃならない。」ともとれる。
シェイクスピアの時代の台本というのは、ほとんどが口移し。
だから、単語の本当の意味なんて、後から考えられたのです。
客も、耳からしか意味を理解しないから、どうとでもとれる。
その多義的な要素こそ、シェイクスピアの最大の面白さなのではと私は思うのですが。
そう、そこが重要なのですよ。
その言葉がすごく多義的な要素を持つシェイクスピア。
言葉って大切でしょう。
なのに、それなのに!
今回の舞台は、ことごとく台詞が聞き取れない部分が多すぎた!残念。
多義的でなくても、せめて一つの意味だけでも、聞き取りたかった…。
シェイクスピアについて語りだすととまらなくなるので、この辺でやめておきます(笑)
本当は、岩崎宗治氏著の「シェイクスピアのイコロジー」から学んだこととかも混ぜたかったんだけど、今日はもうそんな体力ないのでやめておきます。
さてさて、明後日からバンコクです。
明日からもう友達の家に泊まって、そのまま行くので、次は16日以降にお会いしましょう☆
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