2007'03.27.Tue.21.56
最近、歌舞伎にハマってます。
いや、ハマってるっていう表現は適切ではないな。興味を持ってます。うん、この表現が正しいかもしれない。
数週間前に、皆川博子の「花櫓」を読みまして、「わー、歌舞伎って華やかで儚くていいなぁ」と思っていたのですが、次に手に取った本がまたもや皆川博子の「花闇」でして、「やばいなー、歌舞伎って妖しくて美しくてすごいなー」と、最近感服しているわけです。
ついさっき、「花闇」を読み終えたばかりなのですが、読めば読むほど登場人物のモデルに興味を持ってしまって、ネットや本で調べまくってます。
どちらの本も、実在の人物をモデルにしているのですね。フィクションなのに妙にリアルで、すごく惹き込まれました。
舞台は好きなのですが、歌舞伎ってどこかとっつきにくくて、今まで気にもとめてこなかったのですが、江戸から続く歴史のある家々の物語を探るだけでも充分楽しいですね。まだ一度も歌舞伎というものを観たことがないので、これを機会に一度観にいってみようかなぁ。
どっちかっていうと、「花櫓」の方が読みやすかったように思います。歌舞伎初心者にも分かりやすく歌舞伎の世界が説明してあるので、最初はぜひこちらのほうから読むことを、歌舞伎初心者の私はおすすめします。舞台も「花櫓」の方が少し古いし。
「花闇」は江戸から明治にかけてのお話なので、最後のほうは何となく馴染みのある名前が出てきたりしました。この話で、私は始めて澤村田之助という人物を知ったのですが、知れば知るほど興味が湧いてきますね。どれほどの美貌の持ち主だったのだろう。今度、演劇学の教授にでも話しかけてみようかな。
同じ歌舞伎の世界を舞台にしたお話でも、全く違う味がしました。恋愛テイストの強い「花櫓」のラストは、すごくすっきり爽快な感じがしたけれど、歴史小説のように特定の人物の人生を追って書かれた「花闇」は、何だか後味が重くて、すっきりしたようなしていないような、モヤモヤした気分です。でも、それでもさすが皆川女史、そのモヤモヤの中にも甘美な心地の良い陶酔感をもたらしてくれました。
今まで本当に歌舞伎の世界に縁遠くて、興味もなかったので、「中村座」とか「市川座」などと聞いても、ポカーンという感じで、まったくもって分からなかったのですが、よく考えてみたら今人気の俳優さんなんかもこの御家出身の方々なんですよね。よく分からないけど。江戸の時代からずっと続いているって凄いなぁ。
そしてこの二作品を読んでやっぱり思ったのですが、私、男性とか女性の域を超えた性別って好きだなと、思い直しました。歌舞伎の世界にある「女形」という存在。男性だけれども女性よりも女性らしい、作られた性。男性だからこそ作り上げることの出来る女性像に、何故だかとても惹かれます。これ、ライフ然り。男性を超え、女性をも超えた存在。そういえば高校のとき、カストラートとか宦官に興味を持って、ひらすら調べまくってたことを思い出しました。…何やってたんだとも思いますが、やっぱり全ての根源には、「超越した性」というものがあるのかな。人工的な性別だからこそ、妖しい美しさや儚さが付属して、私を魅了するのだと思います。その要素が、芝居にはとてもよく似合うので、益々魅了されるのでしょうか。そういえば、シェイクスピアにも超越した性の要素がありますよね。
どんなに頑張っても、女性には、そのギリギリの妖しさだったり美しさがでないんですよね…どうしても美しすぎたりしてしまって、ギリギリで踏みとどまれない。また逆に、あまりにも素のままで演じてしまうと、不恰好になってしまう。作りこんだ女装という人工的なものからしか、あの危うさは出てこないんですよねー。それに、ギャグでもやっぱり女性よりも男性の方がサラリと笑えるという部分があるような気がします。言葉のギャグならあまり差はないと思うのですが、やはり身体を使ったギャグは、男性がしたほうが素直に笑えるような気がする。(いや、これはどちらかを卑下しているわけではなく)私だけなのかな。
ちょっとこの件に関して語ると長くなってしまうので、この辺でやめておきますが、もう少し調べてみたいと思います。
興味を持った方は、是非読んでみてください☆
さあ、次はヴァージニア・ウルフの「オーランドー」読みます。
あ、明後日は「恋の骨折り損」観てきます。
遠い席なのにコンタクトの調子が悪いから、オペラグラスは忘れないようにしなきゃ。
25日22時の方 ありがとうございましたv
26日0時の方 ありがとうございましたv
26日21時の方 ありがとうございましたv
27日19時の方 ありがとうございましたv
いや、ハマってるっていう表現は適切ではないな。興味を持ってます。うん、この表現が正しいかもしれない。
数週間前に、皆川博子の「花櫓」を読みまして、「わー、歌舞伎って華やかで儚くていいなぁ」と思っていたのですが、次に手に取った本がまたもや皆川博子の「花闇」でして、「やばいなー、歌舞伎って妖しくて美しくてすごいなー」と、最近感服しているわけです。
ついさっき、「花闇」を読み終えたばかりなのですが、読めば読むほど登場人物のモデルに興味を持ってしまって、ネットや本で調べまくってます。
どちらの本も、実在の人物をモデルにしているのですね。フィクションなのに妙にリアルで、すごく惹き込まれました。
舞台は好きなのですが、歌舞伎ってどこかとっつきにくくて、今まで気にもとめてこなかったのですが、江戸から続く歴史のある家々の物語を探るだけでも充分楽しいですね。まだ一度も歌舞伎というものを観たことがないので、これを機会に一度観にいってみようかなぁ。
どっちかっていうと、「花櫓」の方が読みやすかったように思います。歌舞伎初心者にも分かりやすく歌舞伎の世界が説明してあるので、最初はぜひこちらのほうから読むことを、歌舞伎初心者の私はおすすめします。舞台も「花櫓」の方が少し古いし。
「花闇」は江戸から明治にかけてのお話なので、最後のほうは何となく馴染みのある名前が出てきたりしました。この話で、私は始めて澤村田之助という人物を知ったのですが、知れば知るほど興味が湧いてきますね。どれほどの美貌の持ち主だったのだろう。今度、演劇学の教授にでも話しかけてみようかな。
同じ歌舞伎の世界を舞台にしたお話でも、全く違う味がしました。恋愛テイストの強い「花櫓」のラストは、すごくすっきり爽快な感じがしたけれど、歴史小説のように特定の人物の人生を追って書かれた「花闇」は、何だか後味が重くて、すっきりしたようなしていないような、モヤモヤした気分です。でも、それでもさすが皆川女史、そのモヤモヤの中にも甘美な心地の良い陶酔感をもたらしてくれました。
今まで本当に歌舞伎の世界に縁遠くて、興味もなかったので、「中村座」とか「市川座」などと聞いても、ポカーンという感じで、まったくもって分からなかったのですが、よく考えてみたら今人気の俳優さんなんかもこの御家出身の方々なんですよね。よく分からないけど。江戸の時代からずっと続いているって凄いなぁ。
そしてこの二作品を読んでやっぱり思ったのですが、私、男性とか女性の域を超えた性別って好きだなと、思い直しました。歌舞伎の世界にある「女形」という存在。男性だけれども女性よりも女性らしい、作られた性。男性だからこそ作り上げることの出来る女性像に、何故だかとても惹かれます。これ、ライフ然り。男性を超え、女性をも超えた存在。そういえば高校のとき、カストラートとか宦官に興味を持って、ひらすら調べまくってたことを思い出しました。…何やってたんだとも思いますが、やっぱり全ての根源には、「超越した性」というものがあるのかな。人工的な性別だからこそ、妖しい美しさや儚さが付属して、私を魅了するのだと思います。その要素が、芝居にはとてもよく似合うので、益々魅了されるのでしょうか。そういえば、シェイクスピアにも超越した性の要素がありますよね。
どんなに頑張っても、女性には、そのギリギリの妖しさだったり美しさがでないんですよね…どうしても美しすぎたりしてしまって、ギリギリで踏みとどまれない。また逆に、あまりにも素のままで演じてしまうと、不恰好になってしまう。作りこんだ女装という人工的なものからしか、あの危うさは出てこないんですよねー。それに、ギャグでもやっぱり女性よりも男性の方がサラリと笑えるという部分があるような気がします。言葉のギャグならあまり差はないと思うのですが、やはり身体を使ったギャグは、男性がしたほうが素直に笑えるような気がする。(いや、これはどちらかを卑下しているわけではなく)私だけなのかな。
ちょっとこの件に関して語ると長くなってしまうので、この辺でやめておきますが、もう少し調べてみたいと思います。
興味を持った方は、是非読んでみてください☆
さあ、次はヴァージニア・ウルフの「オーランドー」読みます。
あ、明後日は「恋の骨折り損」観てきます。
遠い席なのにコンタクトの調子が悪いから、オペラグラスは忘れないようにしなきゃ。
25日22時の方 ありがとうございましたv
26日0時の方 ありがとうございましたv
26日21時の方 ありがとうございましたv
27日19時の方 ありがとうございましたv
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