2008'04.29.Tue.00.21
こんばんは。
感想は明日にでも、と書いておきながら、一週間ほど放置してしまいました…学校が始まり、3年生になり、信じられないほどの課題の山に苦しんでおります。。
やはり、学年が上がるにつれ、研究分野に専門的に取り組まねばならなくなり、格段に英語を読む量が増えました。死んでしまいそうです。
こんなことなら、もっと英語を真面目にやってくればよかった。
英文科に来てまで英語から逃げ続けていた自分を呪ってやりたい気分です(笑)
でも、シェイクスピアをやる以上、英語からは避けて通れないので、今、必死に向き合っているところです。
さて、シェイクスピアと言えば、『夏の夜の夢』ですよー。(無理やり)
両チームを観終え、自分なりにいろんなことを考えました。
そして、たくさんの発見をしたので、感想を書きたいのですが、まとまった時間がとれず、なかなか感想が書けません。
ということで、簡単に書いたものを折りたたんでおこうと思います。
簡易メモ的な感じで。
ネタバレも含みますので、ご注意を。
ゴールデンウィーク中には、まとめ…られたらいいんだけど。
感想は明日にでも、と書いておきながら、一週間ほど放置してしまいました…学校が始まり、3年生になり、信じられないほどの課題の山に苦しんでおります。。
やはり、学年が上がるにつれ、研究分野に専門的に取り組まねばならなくなり、格段に英語を読む量が増えました。死んでしまいそうです。
こんなことなら、もっと英語を真面目にやってくればよかった。
英文科に来てまで英語から逃げ続けていた自分を呪ってやりたい気分です(笑)
でも、シェイクスピアをやる以上、英語からは避けて通れないので、今、必死に向き合っているところです。
さて、シェイクスピアと言えば、『夏の夜の夢』ですよー。(無理やり)
両チームを観終え、自分なりにいろんなことを考えました。
そして、たくさんの発見をしたので、感想を書きたいのですが、まとまった時間がとれず、なかなか感想が書けません。
ということで、簡単に書いたものを折りたたんでおこうと思います。
簡易メモ的な感じで。
ネタバレも含みますので、ご注意を。
ゴールデンウィーク中には、まとめ…られたらいいんだけど。
まず、歌のリズムが変わっていたのが気になりました。
オーベロンのテーマが、かなりアレンジされていたし、最後の「ミッサマーナイ♪」が「ミサーマーナイ♪」になってた。分かりにくいですね(笑)
とにかく、初演のリズムに慣れていただけに、すごく気になってしまって、集中できなかったです。
それと、一回目にでかいチームを観たときは「都の紋章鳩の足跡印のペンダント」だったのが2回目の小さいチームでは「都の紋章鳩の足跡のマークのペンダント」になってました。どうしたんだろう?
今回は、単純にこの歌入りお芝居を楽しむのと同時に、シェイクスピア劇を観る、という視点で観てみました。
実際にシェイクスピアの時代のことや、彼自身のことなどを学んでみて、新たな発見がたくさんありました。自分なりな。
ティターニアの、「私たちのケンカが原因」で街や田畑が荒れ、川が氾濫しているという言葉。
きっと、シェイクスピアの時代、彼がこの劇を実際に書き、人々がこの劇を実際に観た時代、おそらくそういう天災があったのだろう、とすごく注目してしまった。
人々はその記憶に新しい悲惨な事故を思い出し、それを妖精の王と王女のケンカと照らし合わせて、複雑な気分で観ていたのではないでしょうか。
もしくは、実際にそんな天災が記憶に新しくなかったとしても、当時、そしてイギリスでは身近な存在である妖精の王、女王のケンカという何とも人間くさい部分を垣間見て、くすりと笑う部分なんですよね、ここって。
日本人の私たちにも何となく分かるのですが、でもやはり、ギリシア神話や妖精伝説の根付くルネサンス期のイギリスを生きていた人々には日本人以上に分かることが多かったんじゃないかと、羨ましく思うわけです。
ギリシア神話と言えば、『ピラマスとシスビー』の物語。
ちょうど今、私、オウィディウスの『変身物語』を読んでいまして、そして運のいい事に、舞台を観る直前に『ピュラモスとティスベ』を読んでいたわけです。訳し方が違うだけで、ピラマスとシスビーのお話の書かれた章です。
お話は全く一緒なのですが、こちらの方がもちろん事細かに記載されています。
わたくし、前回6回観たのにもかかわらず、今までどーしても分からなかったことがあったのです。
それは「何故ピラマスは、落ちていた布を見ただけでシスビーが死んだと思ったのか」ということ。だって、シスビーは怪我をしていないのに、どうして「血潮に染まる…」と言っているのか、謎で謎で仕方がなかったのです。
そのことも、ちゃんと『ピュラモスとティスベ』に書いてありました。
今回大沼くんが演じているライオンさんですが、彼はシスビーに会う前に、牛を食い殺していたそうです。そんなライオンは、逃げ出したシスビーの落としたヴェールを血だらけの口で引き裂いたので、血がついてしまった、ということだとか。
観劇回数トータル8回目にして、ようやく理解できた新事実でした(笑)
また、深く考えれば考えるほど、深みにはまっていってしまう、ヒポリタのこと。
今回は、ハーミア役の役者が演じていたヒポリタ。
フナミンのハーミアが私の中で素敵過ぎたので、今回のヒポリタは私的に何とも味気ない感じでした。
ティターニアが「ヒポリタ!とかいう~」と、つり目をしてフナミンの真似をしなくなってしまったのも、妙に寂しかったです。
そんなヒポリタは最大の倉田演出とも言えると思うのですが、彼女の存在表現が、今回とても薄れていたように感じました。
ハーミアの役者に演じさせることにより、ヒポリタの孤立感、悲哀が見えなくなってしまったような。
確かに、ハーミアとヒポリタには共通点がある。
どちらも望まない結婚を押し付けられそうになっていて、「結婚か、死か」の瀬戸際状態。
そんな二人をシンクロさせたかった倉田さんの演出の意味はとてもよく分かるのですが、でもやはり、ヒポリタは唯一無二の、孤高なるヒポリタでいて欲しかった。
そして、できるなら、シーシアスも牧島さんシングルが良かった…これは切実なる私の心の叫びでした。牧島シーシアスかっこよすぎましたマジで。
ヒポリタとシーシアスをダブルにすることによって、二人と周りとの壁が壊れ、距離感が近くなってしまって、混ざり合ってしまっていたような気がしました。
初演では牧島シーシアスと舟見ヒポリタだけが独自の世界観を展開し、舞台をすごく引き締めていただけに、とても残念。
そして、そんなヒポリタの悲哀には、いつ観ても涙を誘われるな、と。
喜劇なのに、ちゃんと感動できるという。すごいな。
自分の国を滅ぼされ、人質のように連れてこられた国で、滅ぼした張本人からの求婚。
そこに本当の愛があったとしても、簡単には振り向けない複雑な心境。
「この物語のように、悲しい結末にならぬよう…」と言って足枷を外すことから推測するに、おそらくヒポリタもシーシアスには惹かれていたのでしょう。
けれども相手は自分の国を滅ぼした憎き相手。
そんな人に、少しずつでも惹かれていってしまっている自分自身をも認められず、自己嫌悪にも陥っていたのではないでしょうか。
相手を憎み、自分をも憎み、笑うことすら忘れた女性。
そんなヒポリタが最後自分からシーシアスの胸に飛び込んでいき、そしてそんな彼女をしっかりと受け止めることのできるシーシアスの懐の深さ。
素敵だと思いました。
初演と再演の変更点など、書けば限がない感じですが、それはまた今度。
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